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哲学と宗教全史を読んでみました❗ 中編1

本日は出口治明著作 哲学と宗教全史を読んでみての中編1となります。

 

小難しいと思うかもしれない内容ですが、自己洞察力、観察力や人間の深みを増やすために哲学と宗教は学んでおいて損はないと思うので一緒に学んでいきましょう。

 

人間の突然の変化、ドメスティケーションの関係。

 

ドメスティケーションには飼育、順応、教化などの意味があります。

学術用語としては「人間が野生の動植物から、それまでに存在しなった家畜や栽培植物を作り出す」こと。

動物においては家畜化、植物については栽培化。

 

人間が植物を栽培したり、動物を家畜化したりするために、欠かせない条件があります。それは人間が定住生活を営むことです。

人類の立場から定住生活を考えてみると、必ずしもいいことばかりではありません。

一ヶ所にすんでいると、病気が発生したら今のコロナのようにすぐに全員感染してしまいます。

それなのになぜ、人類は定住生活を始めたのか。

人間の意識が「世界を回って美味しいビフテキを食べながら生きようぜ」から、「自分はもう働かない。回りの世界を支配して生きる」へと変化したからなのではないでしょうか。

なぜ意識が変わったのかは定説がありません。

 

うーん・・、引きこもり好きにはわかるけどやっぱり、知らない世界に飛び出るって危険だし、自分の快適な領域から出るのは嫌じゃないですか、だから定住になったのではないですかね・・。面白いです❗

 

ドメステイケーションは、今から1万2000年前にメソポタミア地方で起きたと推測されています。

周囲に存在するものを順次、支配していった人間は、次にこの世界を動かしている原理をも支配したいと考え始めたのです。

誰が太陽を昇らせるのか、誰が人の生死をさだめているのか、神という概念も当初はなかったでしょうが、何者かが自然界のルールを作っていると考え始めたようです。

この推論を有力にした理由の一つが、メソポタミアの古代遺跡から、女性をかたどったとしか思われない土偶が発見されたことでした。

その用途に、具体的な目的は考えにくく、それになにか特別な意味を込めていたとか、拝んでいたという以外には考えられないのです❗

世界最古の神殿と目されるトルコのギョベクリ・テペ遺跡は1万2000年前のものです。この時代に、人間は間違いなく大きな転換を迎えたのです。

 

以上のような検証から、ドメスティケーションを経て人間は、宗教という概念を考え出したと推論されています。

付言すれば、古代エジプト人が太陽暦を開発したプロセスも、時間を支配するという意味でドメスティケーションの一形態でした。

 

なるほど、定住生活してドメスティケーションすることによって、宗教という概念が生まれたのか❗じゃぁそれまではまったくなかったのかな?放浪生活では支配するという概念がないから宗教みたいなのは産まれずらいというか、生まれなかったのかもしれませんね・・。

人間のルーツ面白いです、今回は宗教のルーツ回ですね❗

 

読んでくださりありがとうございました。まだ続きますので宜しければ、またよろしくお願いします。それではまた❗

 

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