銃・鉄・病原菌をようやくすべて読み終わりました。
なんというか、すごかったこの本はすごいです。
世界観が変わります、なんとなく人間について疑問に思っていることを理路整然と解明していく本書はそういうことだったのか、よくそこまで考えついたなぁというため息にもにた感動で溢れています。
さすが10年間で選ばれた50冊の中の1位になっただけのことはあります。ちょっと難解で時間はかかったけど読み終わった時に感動しました。
ニューギニアで筆者がヤリという人に「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分達のものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」この質問に筆者は答えられなかった。
それから25年このヤリの疑問に対する答えを書いたのがこの本である。
要するに人種によって優劣が決まるのだろうか?それとも他に要因があるのかという話だと思うのですが、どうやら環境によって決まることが多いらしい。その理由について簡単に本書の一部を説明します。
1、文明の技術習得の早さは農耕をしていて人口が多いほうが早い、理由は食料に余裕ができて技術にたずさわれる人が増えるから。
2、飼える家畜や収穫物によって人口や武力がまったく違うものになる。馬や牛、羊、豚など有利な家畜がそろっているのはユーラシア大陸のみなので、他の大陸に比べてユーラシア大陸は有利である。
3、人種に優劣はほとんどない、環境や状況が違うだけである。
4、横に長い大陸のほうが文明の技術伝搬や移動に有利、なのでユーラシア大陸が有利。
5、中国が覇権をとれなかったのは驚きだが、統一した王朝であったため一番偉い人がやめるといったらすべて終わってしまうのがどうもいけないらしい。
例としてはアフリカにコロンブスより先に到達していたが、それをやっていた派閥が権力争いで負けてすべていっきにやめてしまった。
逆にコロンブスは3回断られて4回目の王公にお金をだしてもらって航海をゆるされた。ヨーロッパは王公みたいな権力者がいっぱいいて国によっては色々とチャレンジをしていたということだろう。
著者は天才だがその人が25年かけて考えた答えが書いてある傑作です。
人生観が変わるので是非一度は読んでみるべき本だと思います。
読んでくれてありがとうございます、それではまたグッドラック❗