たかひろの生涯読書するぞ!

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漫画で身につく 孫子の兵法を読みました

 

あらすじ
お米屋さんで営業として働く27歳の舞。ライバルに顧客を狙われ、社内いじめに遭うなど、不運が続く。そんな時、掃除のおばちゃんから「孫子」を渡されるが。
結論
孫子」は、今から2500年前、中国春秋戦国時代に、呉の国王に使えた兵法家「孫武」が著したとされ、最古にして最強の兵法書です。
理由
2500年前から世界中の成功者に愛され続ける「孫子」。ビル・ゲイツ松下幸之助孫正義も実践!
具体例
  • 仕事をする上で大切なのは、やみくもな努力ではなく、頭を使うこと。
  • 智将が物事を考え、判断するときは、必ず利と害の両面をあわせて熟考するものである。有利なことにもその不利な面をあわせて考えるから、成し遂げようとしたことがその通りに運ぶ。不利なことに対しても、その利点を考えるから心配事は解消し、困難を乗り越えることができるのだ。
  • 鳥が飛び立つのは、伏兵がいるのを示している、獣が驚いて走り出し来るのは、敵の奇襲攻撃があることを示している。砂塵が高く舞い上がり、その先が尖っている場合は戦車部隊が進撃してきているのである。現代で言うと、予兆される次の動きに備えるということです。
  • 軍隊を運用する時の原則原理として、自軍が敵の10倍の戦力であれば、敵を包囲すべきである。5倍の戦力であれば、敵軍を攻撃せよ。敵の2倍の戦力であれば、相手を分断すべきである。自軍と敵軍が同じ戦力であれば必死に戦うが、自軍の戦力のほうが少なければ撤退する。敵の兵力にまったくおよばないようであれば、敵との衝突を回避しなければならない。
  • 最上の戦い方は、敵の謀略、策謀を読んで無力化することであり、その次は、敵の同盟や友好関係を断ち切って孤立させることである。それができなければ、敵と戦火を交えることになるが、その際に一番まずいのが敵の城を攻めることである。むやみに相手の得意なところを攻めないこと。
  • 相手の実情や実態を知って自己の状況をも知っていれば、百戦戦っても危険な状況になることにはならない。相手の実情を把握せずに自己の状況であれば、勝ったり負けたり五分五分である。相手のことも知らず、自己のことも知らないようであれば、戦うたびに必ず危険に陥る。

  • わが軍は、一点に兵力を集中させ、一方の敵軍は、分散して10隊に分かれたとすると、敵の10倍の兵力をもってせめることができる。現代で言うと弱小には弱小の戦いかたがあり、大手の真似をしてはいけないということ。
  • 軍の形は水にたとえることができる、水は高いところを避けて、低いところへと流れる。軍も敵の兵力が充実した「実」の地を避け、手薄になっている「虚」の地を攻めることで勝利を得る。
  • 用兵の原則としては、敵がやって来ないだろうという憶測をあてにするのではなく、自軍に敵がいつやって来てもよいだけの備えがあることを頼みとするのだ。
  • 昔から、戦いの巧みな者は、まず敵が自軍を攻撃しても勝てないようにしておいてから、敵が弱点を露呈し、自軍が攻撃すれば勝てるようになるのを待ち受けたものである。負けないようにすることは自分でできることだが、自軍が敵に勝つかどうかは敵軍によって決まることだからだ。
  • 百回戦って、百回勝利を収めたとしても、それは最善の策とは言えない、実際には戦わずに、敵を屈服させるのが最善の策である。

感想
オクダ食品というお米屋さんに再就職した舞ちゃんが、次から次に発生する仕事上の困難に「孫子」の兵法で立ち向かうお話です。出てくる社員さんが協力的でない人率が高くなかなかハードな展開ですが、掃除のおばあさん(実は会長)に助けられたりでてんやわんやしながら前に進んでいきます。2500年前の戦争の兵法なんですべてそのまま現代のビジネスに使えるわけではないのですが、解釈を変えています。
情報の大切さ、戦う前に勝負は決まっている、弱小には弱小の戦いかたがあるなどなるほどと思うことも多く、ビジネスにも応用できるとは孫子の兵法ってすごいな、しかも2500年前からずっと読みつがれるって孫子の偉大さが少しわかったような気がする一冊でした。
読んでくれてありがとうございます、なにかあなたのお役にたてれば幸いです。