あらすじ
- 本書は”悪しき習慣から脱却するための方法について、先伸ばしのデメリットとすぐやることに科学的かつ、心理学的な視点からアプローチした”超実践的”な克服マニュアルです。どうすれば先伸ばしグセとなる、「あとでやる」ばかりの生活に終止符が打てるのか。その方法は決して難しいものではありません。
「あとで」の正体とは?
- 脳は基本的に怠け者。今のままがいい!変化を嫌う脳は安全・安心・安定が好き。
- 脳にとって何よりも大切なのは「生命を維持すること、生存すること」。言ってみれば「生きているだけで丸もうけ」が、脳の基本的な考え方なのです。
- 脳は安定を求める”超・現状維持派”なのです。
- 脳はかなりの心配性。動く前から”悪いほう”に考える。
- 「だらだらスマホ」「ちょくちょくSNS」で、先伸ばしが7割加速する。これは現代社会が生み出したあらたな誘惑であり、現代人ならではの先伸ばし現象と言えるでしょう。
- 意思の弱さ、根性、一切関係なし!「先伸ばし」は、脳でコントロールできる。
すぐやる気持ちを阻む3つのメンタル・ブレーキ
- メンタルブレーキ①別のことに気を取られて、誘惑に勝てない。こうしたセルフコントロール力が低くなる性格には大きな特徴があります。それが「衝動性」です。
- 「飽きっぽい人」も先延ばししやすいタイプです。
- はるか昔、人間が狩猟生活をしていたとき、逆に目の前の誘惑に負けて衝動のまま行動するほうが有利だったと考えられています。
- その時代、その日その日を生きのびるという目的のためには、こうした衝動的な決断や行動こそがもっとも正しい選択だったのです。
- メンタルブレーキ②自分に自信がなく、どうせできないと思い込む。
- 「自分はやればできる」と思える感情のことを「自己効力感」と言います。自己効力感が低い人ほど、先伸ばし傾向が強くなります。
- 難しすぎても簡単すぎても、「すぐやる」にならない。
- 言い訳する人ほど先延ばししやすい。
- 自分を責めたり、自己批判をしがちな人は先延ばしをしやすい。
- 妥協も必要。完璧主義ではなく「完了主義」がよい。
- メンタルブレーキ③作業をやるメリットが低く、今やる必要を感じないとき。
- 「時間が迫るとタスクの価値が上がる」その状況下でじぶんにとってのタスクの必要性、やらなければいけない理由=価値が「すぐやるか、あとにするか」に大きく影響しているのです。
だからうまくいく「すぐやる人」が手にする5つのメリット
- メリット①すぐやれば脳が活性化する。脳は「いくつも同時」にやるより「ひとつづつ集中」が得意。シングルタスクを心がけること。
- 「先延ばしせず、すぐ動く」ということは、脳の負担を軽減し、活性化させることになるのです。
- メリット②すぐやれば仕事がうまくいく。「すぐやる人」は脳に負担をかけずに、仕事ができる人。「フロー状態」に入ると目の前のことに対する集中力も向上する。
- すぐやる人は、挑戦できるチャンスが増える。
- 先延ばしばかりしている人は仕事ができないどころか、「仕事を失う」リスクもある。
- メリット③すぐやれば人間関係がうまくいく。すぐやる人は、人の気持ちがわかる人になれる。
- メリット④すぐやれば長生きできる。先延ばしばかりしていると、「早死に」するという衝撃てき事実。
- 先延ばしにしてばかりいる人の脳は、想像以上の慢性的ストレスにさらされています。やるべきことを「すぐやる」習慣は、あなたの命を、健康を守る習慣でもあるのです。
- メリット⑤すぐやればお金が貯まる。「すぐやる」は将来的にお金に困らない。
感想
- やはり狩猟生活時代の弊害が今に影響を与えているのがわかります。このように「あとで」「すぐやる」のデメリットとメリットを丁寧に解説してくれるととてもやる気が出てきて勉強になります、即行動こそが正解ですね。
- 読んでいただきありがとうございました。なにかあなたのお役にたてたら幸いです。