たかひろの生涯読書するぞ!

「学んだら人生が変わった」!をかなえたい人のリアルなブログ

スマホ脳を読んでみました

あらすじ
平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタルデバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存、最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。
結論
スマホは私たちの最新のドラッグである。
理由
依存性はへロインなどの麻薬に匹敵するから。
具体例
  • 人間は現代社会に適応するように進化していない。なぜなら20万年の人間の歴史の中でもたった何百年の間に著しく環境を変化させたためである。
  • SNSの開発者は、人間の報酬システムを詳しく研究し、脳が不確かな結果を偏愛していることや、どのくらいの頻度が効果的なのかを、ちゃんとわかっている。
  • シリコンバレーは罪悪感でいっぱい。極めてテクノロジーに精通している人ほど、その魅力が度を過ぎていることを認識し制御した方がいいと考えている。
  • IT企業のトップは子供にスマホを与えない。スウェーデンの11歳児の98パーセントはスマホを持っているが、ビル・ゲイツの子供たちはスマホを持っていない2パーセントに属している。
  • 元々生き残り戦略だったはずの脳のメカニズムのせいで、人間はデジタルのごほうびに次々と飛びつく。チャットの着信のような不確かな結果には、ドパーミンというごほうびを差し出す。そのせいでスマホを見たいという強い要求が起こる。それがスマホが脳をハッキングするメカニズムなのだ。

  • 脳はマルチタスクをするとご褒美にドパーミンを出す。それはご先祖たちがあらゆ脅威に迅速に対応できるように、警戒体勢を整えておく必要があったからだ。わずかな気の緩みが命の危険に繋がる可能性あるのだから、何事も見逃さないようにしなければいけない。人工の半分が10歳前に亡くなるほど危険だった時代にそれは決定的だった。しかしそこには代償もある。
  • マルチタスクは集中力が低下するだけではない、ワーキングメモリにも同じ影響がおよぶ。つまり「脳が最適な状態で動かなくなる」
  • サイレントモードでもスマホは私たちの邪魔をする。
  • スマホの魔力に抗うために脳が全力を尽くしていると、他の作業をするための要領が減る。集中力がいらない作業ならほぼ問題ない、しかし集中力が必要な時は問題が起こる。
  • 長期記憶を作るには集中が必要。
  • グーグル効果とかデジタル健忘症と呼ばれるのは、別の場所に保存されているからと、脳が自分で覚えようとしない現象だ。
  • スマホを強制的に手放した被験者の体内では、ほんの10分でストレスホルモン、コルチゾールのレベルが上昇する。つまり脳が「闘争か逃走か」のモードに入るのだ。スマホを頻繁に使っている人ほどコルチゾールが上昇する。
  • 睡眠の悪化にスマホが大いに関係している。ブルーライトは寝る前に見ない方がよい。スマホを寝室以外のどこかに置くこと。週に三回は身体をしっかり動かすことが大事。
  • 人間の脳は悪い噂が大好き。
  • 社会的地位は精神の健康のために重要。
  • イェール大学の研究者は5000人を超える人々の心の健康を2年にわたって調査した。ある期間にSNSに費やした時間が長かった人ほど、その後の数ヵ月間、人生に対する満足度が下がっていた。
  • SNSが女子に自信を失わせる。
  • そろそろデジタルデトックスをした方がよい。
  • 運動というスマートな対抗策。脳は体を動かすためにできている。そこを理解しなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう。
  • 私たちはデジタルな道具を賢く使わなければならない。それにはデメリットもあることを理解しておかなくてはいけない。

感想
なにか難しそうだったので読む気にならず、ずっと積んでおいた本でしたが重い腰を上げて読んでみました。結論はもっと早く読んでおけば良かったです。さすがベストセラー本です。普段なんとなく使っているスマホ。みんな歩きながら使っているスマホ危ないなぁ大丈夫?やっぱり危険なんだろうなとなんとなくぼんやり考えていたのですが、この本を読んで「なぜ」スマホに依存してしまうのか?スマホに依存すると脳が最適化されず、睡眠にも影響がでてうつ、集中力、記憶力の低下、など便利さに溺れていると脳が確実に蝕まれていくという現実が良く理解できました。私は寝る前にスマホを違う部屋に移動することを決定しました。
読んでいただきありがとうございました。なにかあなたのお役にたてたら幸いです。